Profile

mukkumamu

Author:mukkumamu
ナチュラルライフのご提案


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QR code

QR

ありのままコミュニケーション 第3回(最終回) 

ありのままコミュニケーション講師 井上裕香

人にとって、共感はそれなしには生きていけない酸素のようなものかも知れません。共感がない時、人は苦しくて、そこから逃れようとありのままの事実、感情やニーズを見つめる余裕を失い、暴力的な言葉や冷たい態度で接してしまいます。私は、共感と同意を別のものだと考えられれば、共感はもっと簡単になると思っています。

例えば、Aさんと二人でお花見に行ったとします。冷たい風が吹く日でした。あなたは寒さには強いので風は気にならず、美しい満開の桜に感動しています。一緒に行ったAさんは顔をしかめて「寒い~!」といいました。そこであなたはどう言い返しますか?
①共感するし同意する そうだよね、風が冷たいし、寒く感じるかもね。大丈夫?
②共感するが同意しない 風が冷たいから寒く感じるのかな?でも、桜が満開だよ、一緒に花を楽しもうよ。
③共感しないが同意する 桜が満開できれいだよ。せっかく来たんだから楽しもうよ。でも風は昨日より冷たいかもね。
④共感も同意もしない   これくらいで寒いとか言わない。ほら桜が満開できれいだよ。気にしないで花を楽しもうよ。
Aさんは、実は体調が悪かったけど無理して来ていたとして、①~④までを言われたとしたらどうでしょう。①なら安心して体調が悪いことを言えますね。②では体調の悪さを説明し、あなたの気持ちも分かってくれるかもしれません。でも③④では我慢して、早めに切り上げて帰ろう、という気になるかもしれません。③では一応寒いという言葉に同意はしてもらっているけれど、やはり冷たい感じをうけてしまいませんか?③④の返答は、Aさんの言葉が自分の気持ちを否定している、もしくは無視していると、無意識の中で評価/解釈していると考えることもできます。

①②ではまず相手の言葉をありのまま受け止め、その言葉がなぜでてきたのかを想像しています。ありのまま受け止め、そのありのままがどうしてそうなったかを想像することが、共感だと私は思っています。①の返答は相手と親密な関係でないと難しいでしょう。でも、②の返答は、まず自分に共感し、ありのままの感情とニーズ(例えば、喜びを共有することを大切にしたい)に気がつけば、多くの場合で可能だと思うのです。
よくコミュニケーションはキャッチボールといいますが、私たちは、キャッチボールをしているつもりで、いつの間にかドッジボールのようなやりとりをしていることがよくあるのではないでしょうか。そして無意識の判断での、すり替わった感情を相手にぶつけることは、ドッジボールになってしまうのです。
激しい感情が起こっている時にも、自分のありのままを受け止め、どうしてそうなったのか想像できれば、自分がやろうとしているゲームがドッジボールかキャッチボールかを判断することができます。もしそれがドッジボールなら、相手が場外に消えてしまったり、相手から激しい球が返ってくるのはむしろ自然なことでしょう。自分に対してもドッジボールのような球を投げて、凹んでなかなか立ち上がれなくなってしまうこともよくあることかもしれません。 

 コミュニケーションのキャッチボールも、実際のキャッチボールと同じく、練習しないと上達しません。受け取りやすい球や、ミットを用意する必要もあるかもしれません。時々変な方へ飛んで行く球や、変な方向から飛んでくる球を楽しみながらやりとりできるようになるために、自分の使っている道具の種類や、力の入れ方を分かるようにするのが、ありのままコミュニケーションの4ステップの使い方の一つです。

※ありのままコミュニケーションの連載はひとまず終了いたしますが、また不定期で連載を掲載する予定です。どうぞ楽しみに。


スポンサーサイト

ありのままコミュニケーション 第2回(3回連載) 

ありのままコミュニケーション講師 井上裕香

今回はありのままコミュニケーションの4つのステップについて説明させていただきます。

①観察   ありのままの出来事に、無意識に自分なりの評価/解釈を重ねており、それについて腹がたったり、悲しんだりしていることがよくありませんか?例えば話しかけても返事がなかったという事実に対して「私を大切に思っておらず注意を払っていない」とか「私を見下しているから、それを思い知らせようとしている」というふうに。人は、常に言葉や態度に対してその原因を自動的に判断しており、注意しなくてはそれに気づけないという思考の特性があります。

②感情 ありのままの事実をみることができれば、ありのままの感情が、いつも自分が感じていると思い込んでいるものと違う時があると気づくかもしれません。返事をしてくれなかったことにムカッとした、と思っていたけど、実はもっと自分に注意をはらってほしくて悲しかったのかもしれない。相手に見下されたことが悔しいと思っていたけど、実は見下された自分に自信が持てなくて不安、だったのかもしれない。意外なほど、ありのままの感情が「すり替わった感情」として感じられていることがあるのと思うのです。

③ニーズ NVC(Non-Violent Communication=非暴力コミュニケーション)では人のすべての言動は、満たしたいニーズがあること、または満たされたニーズがあることを表現するために行われているとされています。そしてニーズはありのままの感情の源となっています。例で、注意を払ってもらいたい、悲しいと思うのは、「尊重」や「思いやり」というニーズを大切にしたいからかもしれません。自信が持てなくて不安なのは、「信頼」や「サポート」というニーズを大切にしたいからかもしれません。

④リクエスト
 言葉かけや行動の段階です。普段はここで、すり替わった感情にふりまわされていることがよくあるのではないでしょうか。ムカッとしていると感じている自分に「なんでムカッとしたんだろう。そのニーズは何か教えてくれる?」と聞けると、ありのままの事実とありのままの感情に気がつけるかもしれません。そうできれば、相手を一方的に非難することをしないですむでしょう。相手に、「返事をしてくれないと信頼されてないと感じて不安になるんだけど、あなたは今やっているゲームを楽しむことを大切にしたい?」と声をかけることができたら、返事をする、しないで対立するのではなく、あなたの感じていることについて、話し合う時間がもてるかもしれません。

簡単に4つのステップを説明しましたが、これを読んで「理想はわかるけど、腹が立ったり悲しいときに、そんな冷静なかかわり方ができるわけない」「自分はそんなできた人間じゃないから難しい」などと感じていませんか?私は、その大きな原因の一つが「共感」が足らないからだと思っています。次回はその共感について説明させていただきたいと思います。そして、「ニーズ」の小さなリストをあげておきます。ニーズはもっとたくさんのものがありますが、揺れ動く自分のこころが、ありのままの状態ではどんなことを大切にしたいと願っていて、どんな感情を味わっているのか、そして自分を揺れ動かす他人のこころの中にあるのがどんな感情で、どんなことを大切にしたいと思っているのか、それを考えることができれば、世界がちょっと違った見え方をするかもしれません。

◎ニーズのリスト
愛情・思いやり・気づかい・尊重・平等・サポート・遊び・喜び・貢献・成長・参加・学び・信頼・理解・安全・安心・誠実さ・嘆くこと・独立・選択・自由など

◎感情をぶつける前に、ニーズを言葉にする
「私が(怒り・悲しみ・喜びなど)を感じているのは、○○を大切にしたいから。」


ありのままコミュニケーション 第1回

ありのままコミュニケーション 第1回(3回連載) 

             
井上 裕香 
プロフィール:看護師。大阪出身、新潟生活10年ちょっとを経て香川県民2年生。
「ありのままコミュニケーション」出張勉強会の講師をします。お声かけ下さい。


皆様は、他人や自分とうまく付き合っていく為には、本当の想いや、やりたいこと、言いたいことをストレートに出してはダメで、妥協や、あきらめ、駆け引きをしていくしかないと思ったことはありませんか?
ありのままコミュニケーションは「共感」と「ニーズ」というキーワードを使って、自分と他人、「ありのまま」の両方を大切にして対話を続け、理想と現実のズレやすれ違いを解決していくことを目指しています。これはアメリカの心理学博士マーシャル・B・ローゼンバーグ氏のNon-Violent Communication(NVC・非暴力コミュニケーション)を基礎としたもので、NVCは、困難な状況の中でも多くの人に希望を与えた偉大な人々の言動を研究して開発されたコミュニケーション法です。
人は普段、意識せずに自分や相手の状況、表情、言葉、行動を常に評価/解釈しています。この心の動きは人が意識を持っている間は常に行われており、止めることができないそうです。ほとんどの評価/解釈は自動的、無意識に行われています。そしてそのほんの一部が「今日は天気がいいから洗濯をしよう」とか「昨日職場のKさんの言い方はあんまりだったよな」とか具体的な言葉として意識されることになります。
天気がいい→洗濯する
「もっとまじめに仕事して」と言われた→一方的でひどい、と感じる
どちらも自然でシンプルな「原因→結果」にみえますが、「→」の中には「空が青くて雲がない」「天気予報で一日晴れと言っていた」「他に急ぎの用事がない」「洗濯物がたまっている」。「がんばって仕事して、たまたま息抜きにちょっとスマホ見てただけなのに」「Kさんもよくぼーっとしてることあるくせに」「大きな声で他の人にも聞こえるように言った」「上司がその声に振り向いて私を見た」など、五感と感情を使ったたくさんの情報を無意識に評価/解釈してでてきた結果の、とても複雑な過程を経ての「行動」だったり「感じ」だったりします。
ありのままコミュニケーションでは、その無意識の評価/解釈を意識化し、「共感」をもった対話によって自分とも他人とも深く心地よい絆を築くことができればと考えています。私は、人は共感されることを必要としているし、共感することにも喜びを感じる存在であると信じています。また、自己共感、他者共感はとても大きな癒しだったりパワーの源だとも感じています。
いろいろな立場や性格の人に共感できるような完璧な人にはなれない、と思う人もいるかもしれません。でも、「共感」は「同意」とは違うもので、どうしても理解できない相手や考えにも共感することはできるはずなのです。
今回は基本となる4つのステップを紹介させていただき、第2回、第3回で共感と同意の違いや、それぞれのステップの解説をしていきます。

【4つの基本ステップ】
① 観察
ビデオ画面を再生するように、状況、人物の言動を評価/解釈をせずに再現する
② 感情
観察したことに対して、ありのままの自分や他人の感情を確認する
③ ニーズ
感情の源となっている、人が生きていく為に必要なもの、守りたい価値観、幸せに生きるための願い
④ リクエスト(要求・お願い・提案・依頼)
お互いのニーズを満たすことを目的に、自分や相手に求める具体的な行動を言葉で表現する


参考文献
NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法 マーシャル・B・ローゼンバーグ著 日本経済新聞出版
「なんでわかってくれないの!」と思ったときに読む本 トーマ・ダンサブール著 紀伊国屋書店
共感的コミュニケーション 水城ゆう著 電子書籍(Kindle)
参考サイト
Facebook 公開グループ:NVC Japanコミュニティ 
NVC Japan HP:http://nvc-japan.net
 | ホーム |  page top