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ありのままコミュニケーションPartⅡ 第3回(3回連載)


井上 裕香 
プロフィール:大阪出身、新潟、香川を経てこの秋には岡山へ移住予定。時々災害ボランティアや高線量地域の子供たちの保養支援もするさすらいの看護師。「ありのままコミュニケーション」勉強会の出張講師します。メールで直接、もしくはコメントでお声かけ下さい。



 

PartⅡの最終回は自分の感情とニーズをじっくりと見つめるワークです。

 

ありのままの感情、ニーズを感じ、つながるためには日常的な練習が必要だと感じています。練習の際には前回のありのままコミュニケーションで紹介したNVCジャパンのHPより、感情とニーズのリストをダウンロード(http://nvc-japan.net/category/material/)して、そのリストを参考にすることをおすすめします。

 

では自分の中の感情とニーズにつながる3つ目のワークです。

1人になり、リラックスして座ります。寝ても構いません。1人になることが難しければ、同室にいる人から話しかけかけられない状況ならそれでも大丈夫です。お散歩好きな人は、歩きながらでもいいでしょう。

頭に手をやってください。頭に触れる手は片手でも、両手でも、指でも。触る場所は頭頂でもひたいでも目でも耳でも。今の自分にしっくりとなじむ動作を探してみて下さい。

そして、何か物事を一つ、思い起こします。

思い起こす時は、ビデオカメラの映像を再生するようにありのままにその言葉や行動だけを思い起こすよう注意しましょう。

相手や自分がどんな感情や理由があってそれをしたのか、それを言ったのかは考えないようにして、他人や自分がやった行動、言った言葉だけを、できるだけありのままに思い起こすようにして下さい。

そして軽く息を吸い込んで、口からゆっくりと吐き出します。

 

次に胸に手をやります。これも、ポーズは自由です。

それを思い起こしている時、あなたはどんな感情を味わっていますか?悲しい?嬉しい?ワクワクする?不安?寒気がする?あったかい?冷たい?

子供に戻ったつもりで心の底にある感情を、ありのままに、シンプルに表現してみましょう。「あたりまえ」感情に惑わされないよう要注意です。

今度はすこし深く息を吸い、さらにゆっくりと吐き出します。

 

そしてお腹に手をやります。軽く手をおくだけでも、少し重みをかけても、さするようにしてもいいでしょう。

その感情は、どんなニーズを大切にしたいから、もしくはどんなニーズが満たされていないから生まれてきたのでしょう?

つながりを大切にしたい?自由を大切にしたい?ふれあいが満たされていない?経済的な安定が満たされていない?

あー、そうか。私は○○を大切にしたかったんだなあ。(or○○を求めていたんだなあ)。と腑に落ちたら、深呼吸を3回します。

 

最後に手を少し前に差し出すようにします。両手を、お盆を持つようにする、手を重ねて水を受けるような形にする、片手を案内するように差し出す、などから自分にぴったりくる形を探してみて下さい。イメージは、おすすめ、お誘い、提案、プレゼントです。

そのニーズをもっと大切にするために、もしくはそのニーズを満たすために、あなたができることを言葉にしてみましょう。なるべく具体的に、短時間で、達成したことを確認できる行動を考えてみて下さい。「もっと他人に優しくするようにする」や「すべてのことに感謝する」などだと、漠然としていて、実現が難しくなってしまいます。「〇〇ちゃんが黙ってこちらを見ていたら手をとめて隣に座ろう」「明日は○○さんにありがとうって言おう」など、実現可能なことが大切です。

ニーズを満たす実体験を少しづつでも積み重ねることで、ありのままの感情とニーズとつながることがだんだんと簡単になってきます。

最後に、自分を抱きしめて。感情、ニーズ、できることを言葉にしてくれてありがとう。と自分に言ってみて下さい。

 

これで終わりです。どうでしょう?あなたの中で何が起こりましたか?今どんな気持ちですか?ありのままコミュニケーションが少しでも、あなたの暮らしの中で役立つことを強く願っています。

 

最後までお読みいただき。本当にありがとうございました。
また皆様のお目にかかることができたら幸いです。



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ありのままコミュニケーションPartⅡ 第2回(3回連載)

井上 裕香 
プロフィール:大阪出身、新潟、香川を経てこの秋には岡山へ移住予定。時々災害ボランティアや高線量地域の子供たちの保養支援もするさすらいの看護師。「ありのままコミュニケーション」勉強会の出張講師します。お声かけ下さい。



 

ムックマムブログ読者の皆様こんにちは。今回は誰かへの非難・否定の中に、希望やさやしさのニーズが隠れていることを感じてもらいたいと思います。

 

では、何か一般名詞を使って、それを非難・否定する文を一つ、書いて下さい。例えば「政治家は嘘つきで怠惰だ」「女性はすぐ感情的になる」などです。

 

次はその非難・否定がどんな時に感じられたのか、少し集中して思い出してみてください。そして「○○が××しているのを見た時(○○が××と言うのを聞いた時)、△△と感じた。私は『ニーズをあらわす言葉』を大切にしたいから」という形に書き換えをしてみて下さい。

 

「国会議員が国会で他の議員が議論している最中に居眠りをしていたり、選挙前と選挙の後で言っていることが変わっているのを見た時、強い怒りを感じた。私は勤勉さと正直さを大切にしたいから。」

Aさんに仕事のミスを指摘したら泣かれた時、とても困惑した。私は仕事を効率よく進めることを大切にしたいから」

 

「政治家」「女性」など一般的なものへの非難・否定も、多くの場合、そういう思いを持つに至った「個人的な経験」があります。非難・否定しているだけでは解決や改善に至る道は見えにくく、自分はその問題に対して無力だと感じることが多いのではないでしょうか。でも「個人的な経験」と「ニーズ」とつながることができれば、その問題に対して自分ができることが見えてきます。

 

勤勉さと正直さを大切にしたいということがわかれば、選挙の時に、もっと候補者の実際の行動や政策を調べるようになるかも知れません。勤勉でない、正直でない政治家の実際の画像や映像をあつめてネットで公表する、なんてこともできる時代です。

Aさんには「あなた個人を非難しているように感じたのならすいません。そうではなく、私は仕事上の効率を大切にしたいのですが、それは理解してもらえるかな?」と声をかけることができて、話し合いの糸口が見つかるかもしれません。

 

非難や否定の態度は、怒りや悲しみ、困惑などの感情から生まれてきます。そして、そこには、もっと理解したい(されたい)、大切にしたい(されたい)、成長したい(してほしい)、などの、誰でもが持っている優しさや希望のニーズが隠されていることが多いのです。

 

そして「個人的な経験」や「ニーズ」がなかなか思い浮かばない時は、他人の言葉やメディアの記事などの非難・否定の言葉や態度を「あたりまえ」と思い込んでいるかも知れません。またもやでてくる「ありのままコミュニケーション」の対極となる「あたりまえコミュニケーション」です。

 

あたりまえという思い込みを根拠に、誰かを、何かを非難・否定するのはもったいないし、時には危険なことだと私は思いますが、自分の気持ちや態度の根拠がどこにあるか、人はなかなか気づくことができません。

人の気持ちや態度は、思い出しやすい代表例(例えばテレビで繰り返し報道されていたり、親から何度も言われているようなこと)によって容易に操作されてしまうということが、最近の認知心理学の実験からも言われています。

 

人間心理の特性からも、ニーズとつながることは難しい時も多いのですが、考えながら書くのは、とても良い練習になると思います。一般的なものにだけでなく、特定の個人や団体に対する非難・否定も同様に「個人的な体験」と「ニーズ」につながることで、本当は自分がどうしたいのか、どうして欲しいのかが見えやすくなります。

 

そして、今回は公開練習の場としてコメント欄を使用したいと思います。コメント欄に非難・否定の言葉を書いていただければ、私があなたのニーズを推測して書き換えをやらせていただきます。ぜひ書き込みをしてみて下さいね。




★ムックマムよりこの記事をお読みの皆様へ★
「こんなこと言わなければよかったなぁ」「もう少し他の言い方にすれば良かったかな」など、日頃いろいろご経験されているかと思います。この機会にぜひコメント欄に書き込みをしていただき、気持ちよいコミュニケーションのご参考にしていただければと思います。
講師の井上様と一緒にお待ちしております!


ありのままコミュニケーションPartⅡ 第1回(3回連載)


井上 裕香
プロフィール:大阪出身、新潟、香川を経てこの秋には岡山へ移住予定。時々災害ボランティアや高線量地域の子供たちの保養支援もするさすらいの看護師。「ありのままコミュニケーション」勉強会の出張講師します。お声かけ下さい。




ムックマムブログ読者の皆様こんにちは。20173月に「ありのままコミュニケーション」のタイトルで連載をさせていただきました。再び皆様にお目にかかれたことを感謝いたします。
前回は、ありのままコミュニケーションの4ステップ、ニーズ、共感と同意の違いなどについて書かせていただきました。今回はワークをおりまぜながら進めていきたいと思います。ぜひ紙とペンを用意して、ありのままコミュニケーションの世界を「知る」だけでなく、
「経験」していただけると嬉しいです。


まずは、あなたの日常の中で、やらなければいけないけれど、ちょっと気が進まないことを一つ、選んでください。

そして「私は○○をやらなければならない、さもないと××になってしまう」というように書いてみて下さい。

例えば「私は仕事をやらなければならない、さもないと生活できなくなってしまう」や、「私は食事をつくらなければならない、さもないと家族が食べるものがなく飢えてしまう」といった感じです。
できましたか?それを声に出して読んでみてください。どんな感じがしますか?


次は、それを「私は○○することを選択します。なぜなら『ニーズをあらわす言葉』を大切にしたいからです」という形に書き換えます。「ニーズ」は自分が大切にしたい価値観や、幸せに生きるための希望です。

例えば「私は仕事をすることを選択します。なぜなら『経済的な豊かさ』を大切にしたいからです」「私は食事をつくることを選択します。なぜなら家族が『おいしいものを食べる喜び』を大切にしたいからです」となります。

今度はどんな感じがしますか?すこし気持ちが前向きになったり、やる気がでたように思いませんか?


ありのままコミュニケーションでは人の全ての感情や行動、言葉の源には「ニーズ」があると考えます。「ニーズ」はありのままの自分や、相手とつながることのできる大切なツールになります。「ニーズ」を無視したコミュニケーションを、私は「あたりまえコミニュケーション」と呼んでいます。

あたりまえコミュニケーションで課題を書き換えてみましょう。こんな感じです。「私は仕事をします。それが大人としてあたりまえだからです。」「私は食事をつくります。それは母としてあたりまえだからです。」

自分に対しても、相手に対しても、やらなければならないことがある時、やってほしいことがある時。「それをするのがあたりまえ」と押し付けになっていることがありませんか?私はあります。しかもしばしばあります。それをするのがあたりまえ、できないのは悪いこと、異常なこと、常識はずれなこと、などと思っていると、相手にも自分にも強制することになりがちで、選択する自由がなくなります。そうするとできた時もなんだか素直に喜べなかったり、進んでやる気がおきずにずるずると先延ばしになったしがちです。また、相手から思わぬ反発や抵抗があったりすることも多いのではと感じています。


やらなくてはならないこととやりたいことが一致している時、やらなくてはならないことが簡単な時は、ニーズを意識してありのままの自分や相手とつながる必要は、あまりないと感じています。しかし、ハードルが高かったり、なかなか実行できないことをやらなくてはならない時、誰かとお互いにわかりあえないと感じる時は、ニーズを明確にして、ありのままの自分や相手とつながることができると、大きな助けになることが多いのです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。また次回をお楽しみに。



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