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ナチュラルワインに魅せられて 第1回

「ナチュラルワインに魅せられて」 第1回
  ~ナチュラルワインとは~

       小竹 健文(こたけ たけふみ)
      1966年高松市生まれ。大学卒業後東京で29年間大手電機メーカに勤務。
      2018年6月末に退職し、2019年1月高松市でワインバーを開業。
      既婚。子供2人。JSAワインエキスパート。


昨年6月末に東京で29年続けたサラリーマンを辞め、故郷の高松で小さなワインバーを開くことにした。たった6か月ですごく遠いところに来てしまったような気もするし、元々遠いところに行ってしまっていたのがあるべき場所に戻ってきた気もする。新しい環境に身をなじませながら、こつこつ準備を進めてようやく開店の目途がついた。

 そんな2019年の年明け、勝山晋作さんが亡くなったことをSNSで知った。勝山さんは日本に「ナチュラルワイン」を紹介した先駆者で、日本各地で一度に1,000人を超えるワインラバーを集めるイベントの主催者でもあった。東京の小さなスタンディングのワインバーで2度ほどお話させていただいたことがある。一番記憶に残っている言葉は、
「でもね、ワインを飲みながらワインの話ばかりしているなんてつまらない。」
 当時の自分は、職業としてのワインを意識し始めていたこともあり、ワインの情報を求めていた。いろんなワインの話を勝山さんから伺ったあとで、彼はこう言ったのだ。そう、ワインは難しく考えて飲むものではなく、楽しく飲むものだ。何人かで飲むときは会話を弾ませてくれるし、一人で飲むときは読書や思考を助けてくれる。
新年早々の訃報は、そういう初心を改めて思い出させてくれた。

縮小版5
 勝山さんの最後の著作「アウトローのワイン論」

 この度ムックマムさんより、ありがたい執筆の機会をいただいたので、3回にわたってワインの話を書いてみる。読んでいただいた方が、ワインを飲んでみたくなったと思っていただけたら成功というつもりで。

【ナチュラルワイン】
 そもそも自分がワインバーを開くほど、ワインに深入りしてしまったのは「ナチュラルワイン」に魅了されたからだ。
 ワインは本来、ブドウを搾ったジュースを置いておくと、勝手に発酵が進んでアルコールになったもので、すごくシンプルなお酒である。世界で最初のワインは8,000年も前にジョージアで造られたらしい。
そんな大昔からつい70年前まではずっとワインはシンプルなお酒だった。ところが戦後、農業は大量生産指向となり、ブドウ栽培にも除草剤などの農薬や化学肥料が使われるようになった。農薬により微生物が死んでしまった土壌で栽培されたブドウは病気に弱く、さらに農薬や化学肥料が使われる。農薬を使いすぎると発酵に必要となる酵母も死んでしまうので、人工的に培養された酵母を使うようになる。こういうブドウから造られるワインには力がなく、酸化防止剤もたくさん使われるようになる。悪循環だ。
「ナチュラルワイン」は、この悪循環を断ち切るワインの製造方法であるだけでなく、ある種の思想でありムーブメントだ。でも、もっとシンプルに、長いワインの歴史の本来の造り方に戻ろうというものでもある。つまり、「ナチュラルワイン」を定義すると(1)無農薬で化学肥料を使わず栽培したブドウから、(2)なるべく余計なものを加えず天然の酵母で醸造されたワインということになる。

次回は、ワインの添加物について書いてみたいと思う。

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北海道胆振東部地震を体験して(続編)②

北海道胆振東部地震を体験して(続編)②
                     北海道のある地方自治体職員


2回目のボランティアは、11月の初めに予定していましたが、この日は作業依頼がなくなり、キャンセルとなってしまいました。ただ、11月に入ると仮設住宅が完成したため、引っ越し作業の依頼が来ていましたが、平日の依頼も多く私の予定と合わずお手伝いできませんでした。しかし、11月の中旬に町でイベントがあり、そのお手伝いをすることができました。このイベントは、全国から集められた避難物資(防寒具等の衣服や日用品)と町の災害物資のバザーで、その日に子どもたちが楽しめるブースを出店して欲しいとのことでした。私は、現在子育て分野の仕事もしており、被災した子たちの喜ぶことが出来たらいいな、子どもたちの笑顔を見たいと願い、是非参加したいと思ったのです。
ただ、私一人では子どもたちに喜んでもらえることはできそうもありません。そこで、日ごろからお世話になっている、バルーンアーティストさんに思い切ってお願いすることにしました。すると、ちょうど日程が空いていたのでご多忙の中お引き受けいただけたのです。そして、その方を通じてもう一人アーティストさんも来てくださることになり、さらに私は職場仲間の保育士さんにお願いして4人で縁日風のブースを作ることにしました。

行くことに決めてから5日ほどしかありませんでしたが、それぞれにアイディアを出して景品を作ったり、遊具を調達したりして、なんとか、準備は整ったのです。
そして当日、イベントは11時から14時までの3時間。1時間前に会場に入って準備していると、小学6年生の児童2人がやって来ました。今回の出店のお礼と、小学校最後の学芸会ができなかったので、代わりに早来小6年生で「笑顔を届けよう集会」を予定しており、町民や小学校児童が元気になるようなメッセージを作りたいとのこと。できれば町民の数と同じ笑顔の写真とメッセージを集めているとのことでした。題して「8,000人の笑顔プロジェクト」!!私たち4人も協力しメッセージを送りました。

イベントが始めると、午前中は幼児が中心でしたが、午後からは高学年の子ども達もブースに遊びに来てくれました。目の前でできるバルーンアートに目を輝かす子。ゲームをして笑顔になる子。何度も何度もやりたいと同じゲームにはまる子など、たくさんの笑顔を見ることができました。

また、私たちの他にも何組かそれぞれ子どもが楽しめる内容のブースを出していて、それを見ると参考になることもたくさんで楽しいものでした。
そして、何とか、予定時刻まで、風船を作ったりゲームをしてもらったりして無事に終了することができました。

今回、風船代は私が負担する予定でしたが、バルーンアーティストさんが、被災した方たちのために、ぜひ負担させてほしいと言って下さり、お言葉に甘えることにしました。他の2名の方々も急なお願いに快く協力してくださって、本当にありがたくうれしかったです。
また、安平に住む叔母にイベント会場で偶然に会うことが出来たのもうれしいことでした。叔母は一人暮らしで、私がいる子ども向けの会場には足を運ぶことはなったのですが、私がトイレに行ったとき偶然に廊下で会ったのです。叔母の近況がわかり元気な顔を見られたので、この町にして良かったと思いました。

被災地では、厳寒期に入りこれまで以上に大変な暮らしをされている方が多いと思います。そして、行政の方たちもまだまだ通常の暮らしができていないだろうと思うので、また、何かお手伝いできることがあったら協力したいと思っています。被災された方々の一日も早い復興を願うばかりです。

もうすぐ新しい年がやって来ます。平成も残り少なくなりました。どうか、新しい年が自然災害のない平和な年となりますよう。
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