Profile

mukkumamu

Author:mukkumamu
ナチュラルライフのご提案


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QR code

QR

人間らしい働き方について考えてみたい (後編)

津野 洋子(つの ようこ)
新潟大学大学院法学研究科修士卒業
専門学校講師
行政書士(相続・遺言 会社設立・定款作成など)
CAP・にいがた所属 内部向けの通信で通信欄を担当
にいがた女性会議 女性の労働部会所属

 ※ウィメンズアクションネットワーク(WAN)という女性と女性の活動を結びつけるポータルサイトを運営する団体があります。その団体の昨年のシンポジウムでは「ディーセント・ワーク宣言」が出されました。人間らしく働くために何が問題でどうしていけばいいのか考える24項目の課題を提示したものです。この24項目の課題の一つに「日本型雇用は諸悪の根源」という項目があります。長時間労働も日本型雇用の一つです。終身雇用はとっくに崩壊し、社内福利厚生制度もなくなりつつあるのに依然として変わらないのが会社への奉公的な働き方です。会社の論理は「グローバル社会で生き残るためには人件費の削減」そのためにはサービス残業も当然ということです。労働者側は経営側の内実は知らないまま経営者の言うことに従うことになります。少ない労働力で仕事量は同じであれば労働時間は増えるばかりです。
   ※ウィメンズアクションネットワークのシンポジウムは https://wan.or.jp/article/show/6769

 人間らしい働き方とは何か、皆で考えることがもっと必要だと思います。「CAP・にいがた設立20周年記念事業」の森田ゆりさんの研修会で、森田ゆりさんが繰り返し「がんばりませんから」と言われていたのが印象的でした。これは、安倍政権の「1億総活躍社会」「女性が輝く社会に」というスローガンに反対しての言葉でした。研修会では暴力やDVの当事者支援のためのエンパワメントの視点が伝えられました。この視点は労働現場にも必要と思いました。まず、現場にいる一人ひとりが、自分の現状がどうなのか考えることから始まります。そして、時には会社の要求を断ることも大切かと思います。日本人は遠慮しがちで、ノーと言うのが苦手の人が多いと思いますが、会社優先が当たり前の常識を疑うことも必要となります。そして周囲に話を聴く人間が必要になります。

 会社を優先する理由の一つに会社を辞めさせられるのではという不安があると思います。正規と非正規の待遇格差は大きいので、会社を辞めて正規職につけないと生活費の不安に直面します。労働者の非正規職の割合が4割となり、正規と非正規の格差がクローズアップされました。国も最低賃金の引き上げを指示するなど待遇改善に向けた動きがあります。2015年9月に「労働者の職務に応じた待遇の確保のための施策の推進に関する法律」が公布され、「同一労働同一賃金」が進むと期待されますが、生活可能な賃金の確保や格差是正をふまえた基準づくりを見守る必要があります。

 人間らしい働き方を、昔に振り返って考えることも必要かと思います。サラリーマンより農業人口が多かった時代は、自然の時間にあわせて働いていました。自分の子どもの頃、家は兼業農家で、祖父母は農業に専従でした。今は減反や後継者がいないことで、農業人口は減少していますが、季節や自然の時間を大切にした働き方も少しは参考になるのではないかと思います。ITの普及、情報化・国際化の時代に時代おくれの感想かもしれませんが、昔の生活の記憶を振り返ることも「人間らしい働き方」を考えるヒントになるのではと自分も反省しながら思います。


森田ゆり:エンパワメント・センター主催。CAP(子どもへの暴力防止プログラム)を日本に紹介し広めた女性。『子どもと暴力』『子どもの性的虐待』『しつけと体罰』『気持ちの本』など著書多数。
CAP・にいがた:新潟においてCAP普及のために結成された団体で、現在はNPO法人。昨年は設立20周年にあたり森田ゆり講演会「性的虐待とDV~子どもに与える影響を中心の援助スキル~」を開催する。


スポンサーサイト

コメント

ありがとうございました

ディーセントワークのワークショップの様子の写真をアップするとか工夫すればよかったなと…。ご意見いただきありがとうございました。
2017-01-17 01:36 | ようこ #mfG6Ld2k | URL [ 編集 ]

過渡期でしょうか?

津野さん、興味深いお話をありがとうございました。私が働いている職場はフリーターの人が多く、賃金も最低賃金なので、ほとんどの人がダブルワークをしています。健康保険や国民年金を払い、ワンルームの家賃払って手元に残るお金で生活できるのだろうかと思います。片やその一方で夫の会社では、人員削減により、一人頭の仕事量が増え、なかなか終わらず、帰れないとこぼしています。仕事ができる人はますます仕事量が増え、就職できずにやむなくフリーターで生計をたてる人は生活がままならないというこの状況どうにかならないのかな?とおもうことがあります。会社が昔のように余裕を持って人を育てるという役割を果たせなくなってきている今、全入時代と言われる大学などで社会人としての基本的なことを教えるということも必要なのかな?ともおもいます。
2017-01-22 21:26 | ありときりぎりす #- | URL [ 編集 ]

ありときりぎりすさんの職場と同じような現象が私の周りにもおきています。
問題は本当に深刻ですね
私も近年仕事が増えて、人が増えないので残業続き
どうすればバランスの良い社会になるのでしょう
2017-01-29 18:58 | まるこ #- | URL [ 編集 ]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://mukkumamu.blog.fc2.com/tb.php/102-5c77cae3

 | ホーム |  page top