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夢について考える 第二回

西田卓司
ツルハシブックス劇団員(店主)/茨城大学社会連携センター コーディネーター

第二回 なぜ、学校は「夢至上主義」一色なのか?
・時代に合っていない
・早いうちから決めることのリスク
・カッコイイと思える大人は子どものころに決めていない

それなのになぜ、学校は夢を持て、と教えるのでしょうか?
そこに何の根拠があるのでしょうか?

1 13歳のハローワークと世界にひとつだけの花
2 学校にいる大人は夢の成功者たち
3 「評価する」という宿命

1 13歳のハローワークと世界に一つだけの花
 2003年11月に発売された「13歳のハローワーク」。作家の村上龍さんが、500種類以上の職業を、図解で説明した職業図鑑。社会現象と呼べるほどヒットし、発行部数は130万部を超えました。その年の大晦日、紅白歌合戦の大トリを飾ったのはSMAP「世界に一つだけの花」。「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」。私は、このタイミングが、日本の小中学校でのキャリア教育における適職思想を強化したと思っています。
 13歳のハローワークの論理は無茶苦茶です。村上龍さんの個人的な経験に基づき、「自分は他の仕事につくことはできないくらいダメな人間だけど、それでも小説家になれた。だからあなたにも天職がある。」という趣旨の文章が書いてあり、驚愕します。だから、ってあなた一人だけじゃないですかと、ツッコみたくなります。
 イチローも、石川遼も、本田圭佑も、夢を叶えた人として、よく取り上げられて小学生のときの文章が公開されますが、「Jリーガーになって日本代表になる。」って日本全国で何十万人の小学生が書いてるんですか?そのうちたった一人、日本代表になっているだけではないでしょうか?確率論というか、科学的根拠があまりにも乏しいと思います。
 学校ではひとにぎり(というかわずか3人です)の成功者をモデルに、だから幼い頃から夢を持って、そこに進むという「正しい人生」を強くおススメされます。そして、その根底には、適職思想、つまり「向いている職業があり、その仕事を早く見つけ、そこに向かって最適化すべき」という考えを強制されます。これはまったく世の中にマッチしていません。

2 学校にいる大人は夢の成功者たち
 それではなぜ、学校でこの方法論が採用されるのでしょうか?もっとも大きい理由が、学校の先生は夢の成功者であるということです。義務教育の先生になるためには、ほとんどの場合、18歳時点(高校卒業時・大学進学時)に先生になりたい、と教育学部に進学しています。つまり、学校の先生は18歳までに夢を描き、しかもそれを達成した人、ということになります。そしておそらくは(言い切れませんが)教師を天職だと思っているでしょう。つまり、先生は夢の成功者です。成功者が自分の通ってきた方法論を採用するのは当たり前です。

3 「評価する」という宿命
 学校教育は「評価すること」を前提に設計されています。目的・目標があり、それがどの程度達成されたかが教育を測る指標になります。キャリア教育も例外ではありません。夢・目標を定めて、そこに対して、どのくらい努力して、どのくらい達成したか?が教育の指標となります。「いま、夢探し中なので、いろんなことに手を出して、やってみてはいるのですが、いかんせん続かずに三日坊主で終わってます。」みたいな人は評価されません。

第三回に続く


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イラスト:長尾正大



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コメント

なるほど〰!!

とても腑に落ちる説明、素晴らしい説得力ですね!2とか3を読むと、余りにも問題の多い、けれど既に決まってしまった道徳の教科化も想起してしまいました。
2015-04-05 22:52 | こもも #- | URL [ 編集 ]

感謝

夢を描けない、叶えられない罪悪感を抱えながらおとなになってしまいましたので、このコラムによって救われたきもちです。ありがとうございます。
2015-04-06 16:29 | ゆっきー #- | URL [ 編集 ]

コメントありがとうございます

こももさん、ゆっきーさん、コメントありがとうございます。私も夢がなく本当にダメダメ人間と思ってました。だから、子どもたちには、早くなりたいものを見つけなさいと無言の圧力をかけていたと思います。でも、今の子どもたちはなかなかゆっくり自分の将来や人生について考える時間がないと思います。これこそ、キャリア教育の弊害なのでしょうかねぇ〜
2015-04-11 22:20 | スタッフエスキモー #- | URL [ 編集 ]

すごい納得です!!早くこのことを人に伝えたい~。

間違った観念で子ども達が教育されることがなくなるように。

思い込みで自分をダメだと決め込む人がいなくなるように。
2015-04-13 00:50 | ふわふわひつじ #- | URL [ 編集 ]

コメントありがとうございます

>こももさん

ありがとうございます!
説得力ありますか?
仮説にすぎないんですけどね。
これからひとつひとつ実証していきたいところです。

>ゆっきーさん

そもそも、なんのために夢を持とうとしていたんだっけ?と立ち返ることが大切なのだと思います。

>スタッフエスキモーさん

たしかに塾とか部活とか携帯とか、ひとりと向き合うことに時間を取れない環境にあると思います。
やっぱり「読書する」っていうのがいちばんひとりになる時間なのかもしれませんね。

>ふわふわひつじさん

そうそう。
自分はダメだと思い込むことに何のメリットもありませんからね。今の教育が決して間違っているだけではなくて、「今の教育も仮説(実験)なのだ」というふうな前提に立つのが大切なのかなと思います。
2015-04-19 06:21 | タクジ #- | URL編集 ]

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