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子どものお習字 第3回目

子どものお習字    第3回 「見守る」
                              小川 和恵


 教科書に載っているお習字の手本は、学年に応じてはいるものの、とても多くの子どもたちを対象としています。ですから、どんな子にもわかるように、明瞭でスッキリと、どこを取っても隙無く正しく、芸術表現としては少し物足りないくらいに書かれているわけです。それを全部の子どもが、そのままコピーのように書かなくても良いのだと思います。いろいろな書きぶりが現れてこそ健全なのであります。
 
本来手本とは、相手に応じて、今、それを習う人に特に学んで欲しい部分に配慮して書かれるべきものです。週末に家族でお山に行って来た1年生には「山」という字を。先週、“払い”の筆遣いを会得したばかりの3年生にはもう一度“払い”のある字を。それがよく書けるようになったら少し進めてシンニョウのある字を選ぶ、という具合にです。
まずは文字を教え、筆順を教え、形の特徴や基本点画の筆づかいを習わせて、例えば勢いよく書くということ、紙に収めるということ、という具合に、段階的な指導に耐えうる手本が、良い手本です。そして、生きた手本は、いつでも習う人の不足を充分に満たすものでなくてはなりません。指導者はそれだけ学ぶ子どもの状況を理解し、かつ絶対的な技術を持ち合わせた存在でありたいものです。

高学年になっても、ただ漫然と手本を習い、100枚の中から先生が良いのを選んでくれるだろうとか、先生が選んだものの理由が本人にわからないというのでは、甲斐もない事です。けれども、もし真剣に書いた子どもが手本と似ても似つかない作品を仕上げたとしても、充分に認め、喜んであげてください。それは、その子が手本の中の、ある要素をつかみ出した現れかもしれないのですから。
筆という柔らかな筆記具で、にじむ紙にたっぷりと線を書く、それだけでかなりの癒しであり、子どもの心に芯を作る、喜ばしい作用があるものです。
小学校3年生からお習字の授業が始まりますが、私は1年生からのお習字をおすすめしています。前にも述べましたが、それは毛筆の力が硬筆に影響する、と考えているからです。そして、お稽古は鍋磨きと同じです。お鍋はあと1回、あと1回こすったら、お焦げが落ちるかもしれないのです。お習字も、あと1枚、あと1枚書いたら、できるようになることがあるかもしれません。
子どもが夢中で字を書く姿はとても美しいものです。お部屋が汚れるなんて言わないで、どうぞおとなは環境を整えて、見守ってあげてください。

小川さん 3回目画像(縮小)
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コメント

丁寧をこころがけたいです

小川さん、連載中、とても楽しく拝読させていただきました。ありがとうございました💖✨
娘が昔習っていたお習字の流派がそのような感じで、お手本と違うように書いても、昇級者が載る冊子に堂々と写真で掲載されていました。そのせいかその先生のところはのびのびとしていたように思います。
お手本通りに字が書けないから私は字が下手くそだと思っていますが、小川さんの文章を読んで、そうか色んな字があってもよいのだなと思いました。
とりあえず、丁寧に書くということを心がけようと日々思ってます。また、機会がありましたら、連載していただけたら嬉しいです✨ありがとうございます💖😄
2015-09-06 22:02 | ひめりんご #- | URL [ 編集 ]

素敵です

筆という柔らかな文房具で、にじむ紙にたっぷりと線を書く・・・小川さんの文の一節を読んだだけで心が洗われるような気がしています。それに小物好きの私はつい写真の文鎮や水滴に注目してしまいました。なんて美しく愛らしいこと!私もいつかは・・・、と夢想しています。
2015-09-08 21:17 | こもも #- | URL [ 編集 ]

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