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ムックマム対談「子どもたちが幸せに生き続けるための社会作りとは」②


西田卓司(にしだたくじ)
ツルハシブックス劇団員(店主)1974年生まれ、千葉県出身。
畑をコミュニティの拠点とした「まきどき村」を新潟市で設立、毎週日曜日に「人生最高の朝ごはん」を開催。その後、サンクチュアリ出版の営業や大学生の地域企業インターンシップ事業などを経て、2011年に「ツルハシブックス」を開店。中高生と地域の大人との接点づくりを行っている。2015年には「つながる米やコメタク」を開始し、米屋×本屋の可能性を模索中。



ムックマム編集長 小林あゆみ
自然食・子育て関係のライター、食養歯科の助手、フリースクールの講師を経て、新潟市内でロハスな暮らしを提案するお店「アートフル」を8年間経営。今年の春からうどん県高松市に在住。



    *          *          *

◆第2回 天職があるという幻想 ~キャリア教育が離職を生んでいる~◆

小林)最近小学校とかで職場体験をさせているみたいだけど。

西田)あれはマッチング理論と言って、早期に自分のやりたいことを見つけるっていう前提のものなんです。若者の離職が多いのは、自分に向いている仕事があるのを見つけられてなくて、合わない職に就くからだと。だからマッチングさせるために早い段階でこれを見つけると。

小林)そんな簡単な問題じゃないよね。そんなこと言ったら、終身雇用でずっと働いているのが普通だった時代はみんなマッチングしていたのねってことになる(笑)。

西田)そんなはずないですよね。仕事に合わせて自分を変えていったはずなんです。天職があるんだというのは幻想じゃないかと思うんですけどね。どんな仕事についたとしても、天職と思える瞬間を自分でつくっていくものだと僕は思っているんです。マッチング理論を信じているところが逆に離職の最大の原因ではないかな。キャリア教育が離職を生んでいるということですね。

小林)京都の宮大工で、弟子は学歴の低い人からとるという人がいて、理由は、学歴が高ければ高いほど、厳しくするとすぐ辞めちゃうからだと。なんで俺がこんなことやらなきゃなんだ、俺はこれ以外でも生きていけるって思っているって。思っているよね、実際学歴の高い人ほど。中卒の子とかは、これがなくなったら他に仕事があるかどうかわからないって、黙って頑張るんだって。だから、学歴が低い順番からとるって話だった。

西田)教育すればするほど離職していくっていう。

小林)そうそう。何をするにしても嫌な思い、辛い思いって出てくるじゃない。その時に、マッチング理論とか学歴とかがあると、これじゃないだろうっていう言い訳、逃げる理由にしてしまいがち。ほんとに合わないことはもちろんあるけど、それ以上に堪え性がなくなってる。

西田)それはある。だからって我慢させればいいっていう話でもないんだけど。

小林)それはそうなんだけど、幻想を持っているんだよ。向いている仕事はこれじゃないって。だからすぐ離職しちゃう。

西田)それはそうだと思います。だから職業名で言わせちゃだめなんですよ。子どもに。そこに絞り込んでいくとリスクも高いですよね。

小林)でも、高校時点で進路を決める時にある程度見極めなきゃいけないじゃない?その時点ならもういいっていうこと?

西田)いや、決めること、夢を持つことが悪いわけじゃないんです。夢はないよりはあったほうがいいよねくらいのレベル感なんです。夢なきゃ人にあらず、みたいな社会になってきているんで、あれつらい。だから大学生の最大の悩みは「やりたいことがわからない」なんですよ。

小林)ああ、言うよねー。やりたいことやりゃあいいじゃんって思うけど、そういう意味じゃないんだね。

西田)そうですね。ほんとはあるんだけど説明できないだけかもしれないし。僕も「まきどき村」をやってすごくつらかったのが、その言語化できないことでした。20代は結局それに悩んでいて。

小林)十分言語化していたと思うけど。

西田)ほんとですか?おじさんに説明できないわけですよ。納得してくれないんでね。

小林)言語化っていうか、男のくせになにプラプラしてるんだって、そういうことでしょ?

西田)そうそう。

小林)説明してみんなにわかってもらおうって、まず思わないほうがいいよね。わかってもらう必要なんてないと思う。

西田)親とか先生にもほんとはわかってもらわなくてもいいんすけどね。

小林)親と先生くらいは分かってあげてほしいと思うけど、そこらじゅうの他人に分かってもらおうって思ったら、それこそわかりやすい職業しか残らないじゃない。

西田)だから、誰かが聞いてあげられればいいんですけどね。僕も中学の時、親も先生もそんな夢みたいなこと言っていないで勉強しろって言うわけですよ。あれは子どもながらすごく辛かったです。僕はその原体験があって今本屋さんをやっている。誰か聞いてあげるだけでだいぶいいだろうなって。だけど本屋さんだけで世の中は変わっていかないから、今まさに大学で理論的に「これ大事ですよね」というのを証明しようとしているんですよね。


    *          *          *

*『ツルハシブックス』は、先日11月5日をもって店舗を閉店いたしました。
 店舗営業はなくなりましたが、形を変えて活動を継続していくそうです。

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コメント

今、娘と息子が就職活動中なので
すごく考えさせられました。
今の若者は転職率が高くなっていますよね
やり甲斐のある仕事に就けるって大変ですよね
2016-11-12 21:18 | しょうこ #- | URL [ 編集 ]

しょうこさん、コメントありがとございます。今の時代は大卒で就職できないと、または大卒後しばらくして離職してしまうとフリーターの道を進むしかないのか?と思うほど、やり直しのしにくい世の中ですね。
私自身、20数年前の自分の就活の時にはどんな職業が自分に適しているのかわからず、なんとなく流れのままに就活して、数少ない内定の中からここかな?と思う会社に就職して、子育てのために離職して、その後今はパートしてますが、やっと今頃になって、私ってこういう職種が好きなんだ~~と若い頃に選んだ仕事も間違いではなかったなと思うようになりました。そんなふうに長い目でみないと人生なんてわからないと思います。学歴の話しは確かに高学歴になるほど、まだやれるんじゃないかなという幻想がわいてくるように思います。
娘さん、息子さんが、辛いこともあるけどたのしいなと思えるお仕事に就けるといいですね。
2016-11-15 21:45 | mukkmamスタッフ #- | URL [ 編集 ]

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